7・13水害での活動




【7・13新潟水害(平成16年7月新潟・福島豪雨)】
 集中豪雨により,新潟県三条市,見附市周辺に大きな水害が生じた。この水害では,破堤等による浸水によって死者15名,床上浸水4012棟,床下浸水22403棟など大きな惨状が生じた。


【上越教育大学総合学習分野の対応】
7/14 「総合学習メーリングリスト」(解説1)に二谷名誉教授から、被災地に住む大学院修了者あてに,安否を気遣うメールが送信される。
7/16夜〜17朝 被災地からの現況報告メールが次々届く.「二谷先生のメールに涙が出そうになった」等の返信とともに,その中で三条市四日町小学校勤務の修了生より,悲惨な状況と援助の報告・連絡を受ける.
7/17午後 総合学習分野教官の中で,上越教育大学院生・学部生ボランティアの派遣について緊急会議が開かれる.19,20日に濁川教授を中心とし,総合学習分野等の院生・学部生を組織して救助・支援の派遣を行うこと,18日に先発隊として,藤岡ゼミが現地情報の把握(解説2)も兼ねて出発することが決まる.ボランティア派遣先はとりあえず,最大の学校被害地である四日町小学校とした.
7/18 藤岡ゼミ院生及び学部生が現地到着.終日,四日町小学校にて,自衛隊,消防隊とともに,搬出・清掃活動にあたり,現地調査も行う.
7/19,20 濁川教授の引率のもと,大学院生・学部生が両日にわたり28名,19名とそれぞれ四日町小学校にて復旧作業にあたる.
【研究室の調査・ボランティア活動】
(1)被害の惨状
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(1階廊下)浸水の跡が壁に残されている (体育館)一時避難場所となるが,ここも浸水する

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(教室の被害状況)膨張し飛び出した床板と浸水跡が読み取れる黒板

(2)ボランティア活動
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自衛隊,消防隊とともに清掃,運搬活動などの学校復興支援をする院生
(当小学校以外でも,市内の小・中学校教員のボランティアの働きが目立った)が明確になる。

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(3)周辺の状況
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上流からの流木,増水量の凄さが推測できる。この上流が破堤するが,堤防は橋の高さよりも低いことから,溢水の被害も考えられる。

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一般的には,河川の蛇行部において攻撃斜面側(外側)が破堤するが,この地域ではポイントバー側(内側)の溢水が見られた。右は増水時の河原にできた礫の堆積構造(インブリケーション)


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